19/12/5(木)22:25
台風19号で浸水の被害を受けた川崎市市民ミュージアムの収蔵品について、川崎市は6日に作品を緊急保管するための冷凍コンテナを設置すると明らかにしました。
川崎市市民ミュージアムは歴史資料や絵画などおよそ26万点を収蔵していますが、10月に県内を襲った台風19号で、収蔵庫がある地下部分が浸水し、現在は休館しています。
市は収蔵品のうち、貸し出し中や地下以外で保管していた作品3万1000点ほどが浸水の被害を受けていなかったことを明らかにしました。
また現在は浸水した収蔵庫から作品を搬出する作業が続いていて、6日は作品のカビの増殖を防ぐために保管する冷凍コンテナが設置されるということです。
今後、搬出した作品は洗浄や応急処置をしてこの冷凍コンテナで緊急保管し、被害の拡大防止や劣化を抑止するとしています。
19/12/5(木)18:28
入所者ら46人が殺傷された相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」について、黒岩知事は園の指定管理者を公募で選定すると表明しました。
これは県議会本会議で知事が明らかにしたものです。
事件が起きたのは今から3年前の7月、相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で元職員の植松聖被告が入所者らを次々と刺し、19人が殺害されました。
施設は再来年度の再開を目指し現在建て替え工事が進められていて、2024年度までは社会福祉法人かながわ共同会が指定管理者となっています。
しかし今年10月、かながわ共同会が管理する愛名やまゆり園の元園長が小学生の女子児童に性的暴行を加えたとして逮捕されました。
これを受け知事は、「利用者の尊厳を守るべき立場にある共同会の道義的責任は看過できない」とし、千木良と芹が谷の施設について指定管理者を公募で選定すると公表しました。
県は現在かながわ共同会に対して特別監査を行っていて、施設の利用者や家族に対しては今後、知事自らが説明し理解を求めるとしています。
19/12/5(木)18:26
障害がある人たちが住み慣れた地域で暮らし続けるため、横浜市に対し、障害者の暮らしの現状や望みを伝える集会が行われました。
今月9日までの障害者週間に合わせて開かれた「障害福祉の未来を考える集い」は約28回目を迎え、グループホームなどに入所する障害者や関係者ら約1200人が集まりました3年前に相模原市緑区の津久井やまゆり園で発生した殺傷事件や障害者雇用の水増し問題など、障害者の権利を守りきれず、将来の暮らしへの不安が拭い切れていない現状があります。
グループホームに入所している人などが自らの言葉で安心した暮らしへの思いを伝えたり、市長へのポストが用意され文章で思いを投函しました。
19/12/5(木)18:24
台風19号で浸水被害にあった川崎市の市民が、市に対して検証委員会の設置などを求める要望書を提出し、会見を開きました。
被災地域の住民などで作る市民団体は、台風19号の際、川崎市が多摩川にある5カ所のゲートを閉じなかったことで浸水が起きたとして、原因を検証する委員会の設置を求める要望書を216人の署名とともに市長あてに提出しました。
市民団体によりますと市は説明会でゲートを閉じなかったことについて「マニュアルに従い正しい判断であった」と繰り返したということです。
そのため、市民団体は専門家や被害にあった住民などで作る第三者機関が調査を行い原因を究明することを求めています。
また市に対し、被災者が生活再建するための完全賠償や再発防止策を示し実行することを求めています。
19/12/5(木)16:11
大磯町が提案した一般会計の補正予算案が、いま開かれている町議会で否決されました。
予算の執行が滞る可能性があり、町民生活に影響が出ることが懸念されます。
大磯町の発表などによりますと、町が提案していた約1億3000万円の一般会計の補正予算案について、大磯町議会は、3日に開かれた会議で、賛成少数で否決しました。
補正予算案には、町立中学校の給食を「自校式」にするための建設設計委託料、約1460万円が含まれていて、中学校給食に対する町の取り組み方について、特に賛否が分かれたということです。
この補正予算案が否決されたことで、給食に関わる予算だけでなく、台風災害を受けた町民への補助金や、子育て支援の交付金など、来年3月までに予定していた事業の予算が執行できなくなってしまいました。
町の財政課では、内容や金額を見直すなどして、早急に、改めて町議会に予算案を提案するとしています。
19/12/5(木)13:16
エースの自覚が、表情にも表れていました。プロ野球横浜DeNAベイスターズの今永昇太投手が倍以上の年俸1億3600万円で契約を更改しました。
球団事務所で契約更改に臨んだ今永投手は、エースとしての活躍を評価され、自身初の大台突破となる年俸1億3600万円でサインしました。
今永投手は今シーズン、25試合に先発してキャリアハイの3つの完封を含む13勝、防御率2.91、奪三振186など、どの数字をとってもリーグを代表する投手に飛躍を遂げました。
「入団した時は、自分がまさか1億円プレーヤーになれるとは思わなかった」と語ったうえで、「もっと上を目指していかないといけない。
タイトルが取れなかったのでリーグ優勝とともにそこを目指していきたい」と気を引き締めていました。
来シーズンの目標を「優勝」と記した今永投手、引き締まった表情にエースの自覚が表れていました。
19/12/5(木)13:13
川崎市議会では代表質問が行われ、川崎市が制定を目指す差別禁止条例案について、議論が続いていて、条例逃れの懸念について質問が出ました。
差別を禁止する条例案は、市内の公共の場で海外にルーツがある人への不当な差別的言動、いわゆるヘイトスピーチをすること・させることを禁止し、違反を3回繰り返した場合は全国初となる最大50万円の罰金を科すとしています。
代表質問では公明党の浜田昌利議員が罰則の対象について、団体名や主催者をそのつど変えて条例逃れをされるのではと懸念を示し、市に対応を尋ねました。
市は学識経験者などからなる審査会の意見も受け、その同一性が認められるか否かの判断をしていきたいなどとと回答しました。
この他、市はインターネットへの書き込みなどの対策について、被害者の支援につながるよう、拡散防止に必要な措置を講じていくことを述べました。
この条例案は今月12日に採決されます。
19/12/5(木)13:11
自衛隊の厚木基地に所属する隊員が、酒に酔って一般人の男性を暴行しケガをさせたとして、停職の懲戒処分を受けました。
停職6日の懲戒処分となったのは、厚木基地の第3航空隊に所属する一等海曹の男性隊員です。
海自厚木基地と千葉県警によりますと、男性隊員は今年7月千葉県柏市内で酒を飲んだ後近くの駐車場で、面識のない一般男性を暴行。
全治1週間のケガをさせたとして、現行犯逮捕されました。
内部の聞き取りに対し「酩酊していて暴行した記憶がないが、その後認識して反省している」などと話しているということです。
男性隊員は事件当日、非番で、別の自衛隊員の送別会に出席していました。
19/12/5(木)13:10
去年、走行中の新幹線の車内で、乗客の3人が刃物で襲われ、1人が殺害された事件で殺人などの罪に問われている男の裁判員裁判。遺族の「二度と社会に出さないでほしい」などとする供述調書が読み上げられました。
この裁判は、去年6月、走行中の東海道新幹線の車内で、隣に座っていた20代の女性2人をナタで切りつけた上、助けに入った会社員の梅田耕太郎さんを殺害したとして、無職の小島一朗被告が殺人や殺人未遂などの罪に問われているものです。5日の裁判で亡くなった梅田さんの妻の調書が読み上げられ、事件が起きる数分前まで梅田さんと「LINE」でやり取りをしていたことを明かし、「思いやりがあり周囲の誰からも愛される正義感の強い人でした。
二度とこのような事件が起きないようにするための判断をしてほしい」と訴えました。
また母親の調書では梅田さんを「最高の息子」と表現し、「こんなに理不尽でめちゃくちゃな話が世の中にあるのでしょうか」と悲痛の思いが語られました。
さらに「社会に出たらまた罪を犯してしまう」と話す小島被告に対し、「そのようなことを考えているうちは、何があっても二度と社会に出さないでほしい」としました。
この裁判は今月9日に結審し、18日に判決が言い渡される予定です。