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【第1話:主水、エスカルゴを食べる】
百軒長屋に住む便利屋お玉は、どうやら主水の裏稼業を知っているらしい。お玉は江戸の元締“虎”の娘であった。そのころ長屋では、普請方組頭の高森と口入れ屋の上総屋が住人相手に悪巧みを働き、事実を知り訴え出た左官屋の佐助は殺されてしまう。
【第2話:りつ、ハウスマヌカンになる】
百軒長屋に住むお志麻が暴行され、すり本の墨のにおいがする男だったと主水に告げる。版元聖古堂勘兵衛は娘お糸をこし入れさせ、大奥御用達版元になろうと画策。邪魔になった娘婿朝吉とお志麻を不義密通に見せかけ殺そうとたくらんでいた。
【第3話:主水、殺人ツアーに出かける】
百軒長屋の直吉と信助は美濃校倉藩の元藩士。藩財政立て直しのため女狂いの藩主殺害の機会を狙って二年前に脱藩した。だが、藩の江戸留守居役間部の裏切りで殺された。信助の妻お小夜は藩主殺しを主水に依頼する。
【第4話:せん、りつ、カチンカチン体操をする】
銀平はかつて恋仲だったおたきの手紙を受け取った。重い年貢を課す関八州取締役黒岩にタテついた夫・田右衛門が水ろうに閉じ込められたという。銀平は救出に向かうが田右衛門は息絶え、おたきは黒岩の矢にうたれて死亡。銀平は黒岩殺しを主水に依頼する。
【第5話:主水、X’マスプレゼントする】
切支丹狩りで両親を殺された小夜は、信者仲間の宗次郎を慕って長崎から江戸へ来た。長崎で切支丹狩りで成績をあげた加納も目付として赴任。加納は宗次郎を密偵として使っていた。正体を知られた宗次郎は小夜を加納に差し出す。乱暴されたうえ刺された小夜は主水に仕事を頼んで息絶える。
【第6話:主水バースになる】
大工の留吉がおみねと祝言を挙げた。おみねは辰蔵一味に殺された材木商科田屋の娘。一味は千両箱を奪い、姿を消していた。舞い戻った辰蔵は金を埋めた場所が長屋になっているのでびっくり。自分の顔を覚えていたおみねを殺した。辰蔵の背後にはお庭番がおり、政らはうかつに手が出せない。
【第7話:主水、せん、りつ、ダブルベッドに寝る】
オランダ商館長カピタン一行が江戸に着いた。同行した長崎奉行所の坂井は長崎屋と組んで抜け荷をしている。その黙認を頼むが断られ、坂井らはカピタンとその娘マリアを監禁。ひそかに部屋を抜け出したマリアは、街で出会った主水に救いを求める。
【第8話:主水、コールガールの仇をうつ】
香具師の元締宇兵衛が大工多吉の女房おむらに目をつけた。宇兵衛に金をだましとられた多吉は、それと俸引きに女房を差し出せと迫られ、承諾してしまう。おむらは自害、元締にはむかい、痛めつけられた多吉は、主水らに金を渡して息をひきとる。
【第9話:主水、りつ、ラブホテルに行く】
夫に隠れて売春していたおしのが相手の男とともに出会い茶屋で殺された。茶屋の主人仙蔵は牢名主矢源太と親しい。二人の囚人を脱牢させた矢源太は、その身代わりの“調達”を仙蔵に頼んでいた。主水らの今度の仕事は、この矢源太殺し…。
【第10話:主水、ワープロをうつ】
手習いの師匠、とせの息子宗吉が南町奉行所の物書方見習いになった。宗吉は上司金森から公儀の機密文書の書写を命じられる。その書写を長州藩士に売り渡した金森は罪を宗吉に着せ、歯向かった、とせ共々殺してしまう。主水は金森の悪行を知る。
【第11話:主水の隠し子現れる】
奉行所の改築で公金三千両を預かった主水の前に昔の女お島が現れた。お島は今は盗賊矢平次の情婦。主水が預かる金を盗み、姿を消した。同心伊吹と通じる矢平次は、情報を流してくれた伊吹にお島の娘お小夜を抱かせようとする。
【第12話:主水、ネズミ捕りにかかる】
政は軽業一座にいるおしんを見て驚いた。以前、仕事で彼女の父を殺していたからだ。一座の座長可楽は客に女をあっせん、用済みになった女は殺していた。おしんは政が父の敵と知って復讐しようとするが、一足早く、可楽が口封じのためおしんを殺してしまう。
【第13話:主水、化粧をする】
欽兵衛は御金奉行宮沢に腕を買われた用人だが、悩みの種はドラ息子の欽太郎。公金を無断で貸し出していた宮沢は発覚を恐れ偽の金蔵泥棒を仕立てることにする。目をつけられたのが欽太郎。ワナにかかったあげく宮沢に歯向き、父親ともども殺される。ひん死の欽兵衛は主水に仕事を頼む。
【第14話:主水、大奥の鶴を食べて失業する】
おりんが死んだツルを拾ってきて長屋の連中と食べてしまった。主水は、ツルが吹上御苑から逃げたものと知り、びっくり。罰金を払うため、おりんたちは長屋を担保に金を借りた。そのため長屋を手放す者が相次いだ。騒ぎは、御苑の役人と不動産屋の寿屋の仕わざだ。