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【第1話:謎の二枚目殺し屋登場!】
姿を消していたお玉が影太郎という仕事人と江戸へ戻ってきた。そんな折、元締が殺され主水に容疑がかかる。事件は将軍家相談役松平と組んだ後妻のお絹の仕業、仕事人を自分の配下にしようとする松平はせんらを人質にとり、主水に仲間になれと迫る。
【第2話:将軍の初恋騒動!】
お玉が元軽業師お鹿の仕事を引き受けた。お鹿が約50年前の結婚の約束を破られて恨む相手とは、なんと将軍家父君・徳川家斉。同じころ、年のせいか家斉もお鹿を思い出し、捜させていた。ふとしたことで、お鹿と一緒にいた影太郎が家斉のご落いんに間違えられる。
【第3話:返り討ち悲話】
新八は妻小夜の兄の敵・碌山を討つため江戸に出てきた。中間の駒吉は、最近、新八が敵のことなど忘れて遊んでいるのが心配。ある日、駒吉と小夜は町で碌山と出会うが返り討ちにあった。新八が碌山と通じていたことに気づいていた駒吉は主水らに主人殺しを頼んでいた。
【第4話:政と女スリ、危機一髪】
政の財布をすりとったお百は、その直後、目明かし弥助が人を殺す現場を目撃。逃げたが、慌てて財布を落としてしまう。弥助は政とお百を捜し出し、番屋に引き立てた。2人はからくも脱走するが、逃げ切れずにお百は殺された。主水は政の家で弥助が現れるのを待つ。
【第5話:一夫多妻家族 悲しき暴走】
お玉に奇妙な仕事が持ちこまれた。殺す相手は大工の親方並作で、依頼人は女房お峰。並作は本妻お峰のほか4人のめかけを持ち、彼女たちの子供3人と一つ屋根の下で暮らしていた。お峰に知恵をつけたのは並作と同業の六兵衛。六兵衛は、自分の手を汚さずに並作を殺そうという算段だ。
【第6話:替え玉お見合い騒動】
旗本堀田家の奉公人が駆け込み絵馬に「帯刀」と書いて息を引き取った。若い当主帯刀は粗暴な性格で、今までにも何度か奉公人を殺してきた。母の浪江は不始末をいつももみ消してきた。帯刀が今度は吉原で遊女を殺害。浪江はかねて知る影太郎に罪を着せようとする。
【第7話:主水の刀を研ぐ男】
主水もよく知る研ぎ師辰蔵の娘お澄は、父に内証で霊感占い「般若神道」のみこをしていた。お澄を誘ったのは信者のハリ師常吉。常吉はじつは一味の首謀者。ハリでお澄の体を狂わせていた。たっぷり金を稼いだ一味は、お澄を殺して逃げようとする。
【第8話:殺しの的は影太郎】
植木屋の治兵衛が新種のボタンを開発した。弟子の清吉はゆくゆく治兵衛の娘お里と所帯を持ち、跡目を継ぐよう目をかけられている。ある夜、大輪のボタンとその秘伝書が盗まれ、鉢はなぜか影太郎の家の前に置き去られた。状況から清吉が疑われるが、お里は信じられない。
【第9話:八百人目の恋は悲恋!】
急死した乳母お福が、呉服商伊勢屋の跡取り娘お品に店の帳簿を調べるよう遺言を残した。お品は通りすがりの銀次や影太郎に頼み、一緒に出会い茶屋へ入り、帳簿調べをする。お品の後見人市兵衛らが店の金をごまかしていた。お品は店に嫌気がさし銀次と駆け落ちするが、市兵衛に殺される。
【第10話:子連れ女殺し旅】
大道芸人らの元締で評判の悪い勘太を殺してほしいと依頼があった。以前、仕事上の裏切りで政に始末された仲間治平の女房お吉が現れ、夫の跡を継ぐからと勘太殺しを請け負った。お吉は夜、勘太を家で刺殺。それまでなぜか見て見ぬふりをしていた勘太の子分らが、一斉にお吉に襲いかかる。
【第11話:大江戸F.F.騒動!】
蝶丸の絵馬堂に、寺社奉行榊原の妻が、夫の失脚を謀る信濃守を殺してと頼んできた。紙芝居屋の清次ととおたみは有名人の秘事を暴いて町で評判の夫婦。信濃守は清次に金を握らせ、榊原が商家の娘に乱暴したと、うそを紙芝居に描かせた。うわさが広がったのを確かめ、信濃守は清次夫婦を殺す。
【第12話:不倫妻、身投げからくり】
修験者義覚は浪人石井の妻と密通している。水難の相があると言われた石井はおはらいを受け、そのとき2人の関係を知った。争った末、川に飛び込んだ石井の死を、義覚は宣伝に利用。石井の娘お妙が母の不義を知った。悪評を恐れた義覚は母と娘を殺害。主水は信者を装い、義覚に接近する。
【第13話:剣豪の妻、悲願の御前試合】
藩対抗の御前試合に、尾張藩は無二斎という武芸者を送り込んだ。主水も会ったことがあるが、無二斎は山だしの猿のような男で、女房照葉にまるで頭が上がらない。御前試合3連覇を狙う水戸藩の軍兵衛は無二斎に毒を盛った。命はとりとめたものの無二斎は失明。照葉に励まされ試合に臨む。
【第14話:お化け縁切り哀話】
お紺は造り酒屋伊丹屋の女主人。養子の亭主平吉は女房にまるで頭が上がらない。ある日、お紺は倉の奥で頭が3つある化け物を見た。相談を受けた主水は、それが平吉のいたずらと知った。同じ酒問屋で、役人とつながる河内屋たちは、騒ぎに乗じて伊丹屋を乗っ取ろうと画策する。
【第15話:江戸大仏からくり開眼】
江戸の砂村に新しくできた大仏を町人伝助が酔ってののしった。人だかりの中、みこのイヨは怒り、「お前は10日後に笑い死にする」と予言。実は笑いダケで伝助を狂い死にさせ、天罰が下ったように宣伝、さい銭稼ぎに利用するつもりだ。主水の目の前で衆人取り巻く中、伝助は息を引き取る。
【第16話:白か黒か大商人誘拐騒動】
江戸城内の畳総入れ替えの直前、入札で競り合っていた3店に災難が降りかかった。まず大蔵屋が誘拐され、次に備前屋がつじ斬りに殺され、やがて大蔵屋は釈放されてきたが、今度は奈良屋が誘拐された。結局、入札に間に合ったのは大蔵屋だけだった。すべては大蔵屋の企てか、主水は悩む。
【第17話:恐怖の射ち!】
大輪の白ボタンを完成させた植木屋治兵衛は、腕のいい弟子清吉を娘お里の婿に迎え、跡を継がせるつもり。それをねたんだもう1人の弟子弥平は、新種の白ボタンの鉢と秘伝書を盗み清吉に罪をきせた。治兵衛とその清吉が何者かに刺殺される。弥平はなんと影太郎が下手人と訴え出る。
【第18話:身代り大名悪人討ち!】
影太郎の双児の兄・忠顕は実は高遠藩の藩主。その忠顕が重病と聞き、影太郎はひそかに江戸屋敷を探った。高遠藩では忠顕の側女志津が家老・室田と組んで病弱の藩主を殺し、自分の子に跡を継がせようとしていた。兄の危機を救うため影太郎は主水たちと室田一派に闘いを挑む。
【第19話:主水ひとりぼっち】
かつて仕事人元締だった雲竜が、大奥で権勢を振るう三笠局を殺してほしいと、名指しで主水に頼んできた。仕事料5千両につられ、主水たちは軽業師一座に紛れ込んで大奥へ潜入。が、三笠局は病気と称し、自室に閉じこもったまま。周辺をお広敷御用人の父子が固めていた。