- 第1話
- 第2話
- 第3話
- 第4話
- 第5話
- 第6話
- 第7話
- 第8話
- 第9話
- 第10話
第一話
料理研究家の五十嵐精二(大泉洋)は、タレントの夏川メグミ(峯岸みなみ【AKB48】)をアシスタントに、毎回様々なスープカレーを作る料理の新番組「スープカレー」を担当することになる。ところが夏川は、スープカレーに関する知識が皆無であるばかりでなく、ろくに料理もしたことがないという。冒頭から話はかみ合わず呼吸も合わず、先の思いやられる番組のスタートとなる。
敏腕百貨店員の和田真悟(森崎博之)はある日、札幌の人気スープカレー店の行列で偶然、同僚の若月沙織(入山法子)に出会う。和田は実家の定食屋を継ぐことを嫌って百貨店に勤務していたが、最近父親を亡くし、定食屋は廃業状態だった。そんな話をしながら二人はスープカレーを食べるのだが、スープカレーの本質的な旨さや味わい方がいまひとつわからない和田に、温厚そうな若月が激昂するのだった。
浦田博史(安田顕)の職業は「役者」だが、仕事がさっぱり入らない。浦田家の家計は妻の由美(つみきみほ)が支え、浦田は専業主夫としての毎日を送っている。そんな父に反感を持つ中学生の娘の千枝子(伊藤沙莉)は最近博史とろくに口もきかない。そんな千枝子が、ここ数日登校していないことを浦田は知ってしまう。
塾講師の三浦雄二(戸次重幸)はひとつ年上の羽野みのり(渡辺満里奈)との結婚を目前に控えた身だが、自分の心が教え子の中学生、早川優菜(田﨑アヤカ)に傾いて大きく揺らいでいることを自覚していた。羽野は年齢がゆえに幸せ作りを急ぎたいが、三浦の気持ちが浮ついているのをうすうす感じはじめるのだった。
冠婚葬祭プランナーの平目清(音尾琢真)は、妻の良子(中島ひろ子)と5歳の息子、翔太(立野海修)の3人家族。マイホームを夢見て仕事に励む良き家庭人だ。今日も平目は家族ぐるみで仕事に取り組み、結婚式の進行をするのだが、今回は「おめでた婚」のカップル。式の途中で、おなかの大きな新婦が突然倒れて・・・。
第二話
料理研究家の五十嵐精二(大泉洋)は、料理経験はゼロだと言ってはばからないタレントの夏川メグミ(峯岸みなみ【AKB48】)をアシスタントに、毎回様々なスープカレーを作る料理の新番組「スープカレー」を始めるが、夏川の奇妙な言動に翻弄されるばかりで、肝心の料理がさっぱりはかどらない。テーマであるスタンダードなスープカレーをようやく完成させたとき、夏川の反応は・・・!
塾講師の三浦雄二(戸次重幸)はひとつ年上の羽野みのり(渡辺満里奈)と婚約中の身だが、教え子の中学生、早川優菜(田﨑アヤカ)がいよいよ気になって仕方がない。鏡に向かい、自分の若く見えるところを探しながら、みのりをさしおいて優菜への妄想が暴走を始め、加速する。
敏腕百貨店員の和田真悟(森崎博之)は、札幌の人気スープカレー店で夕食を済ませ、廃業状態の定食屋でもある自宅に帰宅する。居間にはぽつんと、亡くなった父をいまだに想いうちひしがれている母の姿があり、やりきれない感情にとらわれていると、東京に住む妹から電話が来る。妻に逃げられた和田を「ふがいない」と一方的に攻め立てる電話に、和田の疲労はピークに達するのだった。
冠婚葬祭プランナーの平目清(音尾琢真)は、マイホームを夢見て仕事に励む良き家庭人だ。そんな平目が、友人の山下(山内万作)から自分の「離婚式」をしてほしいと相談を持ちかけられる。乗り気にはなれない平目だが、山下が提示した「報酬」に、心は揺れる。
売れない役者の浦田博史(安田顕)はすっかり専業主夫だ。そんな父に反感を持つ中学生の娘・千枝子(伊藤沙莉)はこのごろ、浦田とろくに口もきかないばかりか学校もサボっている。父としての威厳を示したい浦田だが、娘の対応には戸惑うばかりで叱ることすらできない。そんな浦田に大きなオーディションの話が舞い込む。
第三話
料理研究家の五十嵐精二(大泉洋)は、料理経験ゼロのアシスタント、夏川メグミ(峯岸みなみ【AKB48】)に手こずりながらも何とか夏川にスープカレーの美味しさを理解させたことで、気乗りしない様子の夏川にようやくやる気を出させることに成功するが、夏川のその気持ちと五十嵐はどうしてもかみ合わないのだった。
敏腕百貨店員の和田真悟(森崎博之)は同僚の若月(入山法子)を、自分のお気に入りのスープカレー店に誘う。食事を済ませて帰宅すると、廃業状態の「ひまわり亭」の前に佇んでいた元常連の田代(田村泰二郎)から一冊のノートを渡される。そこには亡くなった和田の父の文字がぎっしりと書き込まれていた。
売れない役者の浦田博史(安田顕)は中学生の娘・千枝子(伊藤沙莉)が中学校をサボっていることを知り叱ろうとするが言葉が見つからず、思い余って手を上げてしまう。そして浦田は、初めて娘に手を上げてしまったその心の痛みを抱えながら、いよいよオーディションに挑む。
冠婚葬祭プランナーの平目清(音尾琢真)は、友人の山下(池内万作)からの「離婚式」の相談に、引き受けるべきかどうか迷い苦しむが、報酬と、離婚式の専門家の言葉に背中を押され、引き受けることを決心する。
塾講師の三浦雄二(戸次重幸)は教え子の中学生、早川優菜(田﨑アヤカ)への思いが募り、夢にまで出てくるようになる。のどの渇きで目覚めると、横で眠る婚約者の羽野みのり(渡辺満里奈)が実は子どもを望んでいることを改めて認識し、複雑な感情に駆られる。
そして場面は変り、和田、浦田、三浦、平目の四人がなぜかタキシード姿で、スープカレーのソムリエ大会のようなイベントに出場しているところで、ドラマは次回へとつながってゆく・・・。
第四話
料理研究家の五十嵐精二(大泉洋)は、料理の経験はおろか、もしかしたらやる気すらなさそうなアシスタント、夏川メグミ(峯岸みなみ【AKB48】)と、ちぐはぐでギクシャクとした会話をしながら、「スパイスにこだわった」スープカレーの完成を目指す。はたしてそのスープカレーの出来栄えやいかに・・・!
塾講師の三浦雄二(戸次重幸)は教え子の中学生、早川優菜(田﨑アヤカ)にすっかりのぼせ上がっている。そんなとき、婚約者の羽野みのり(渡辺満里奈)の甥っ子アツシ(西本銀二郎)が、三浦のもとに入塾してくる。アツシも優菜のことがすっかり気に入った様子なのが、三浦は気に入らない。
冠婚葬祭プランナーの平目清(音尾琢真)は、友人の山下(池内万作)の「離婚式」を引き受けることにしたが、肝心の山下の妻、佳代(小山田サユリ)が「離婚式なんてみっともない」と首をタテに振らない。土下座をして頼み込む平目に、佳代はある条件を突きつけるのだった。
売れない俳優の浦田博史(安田顕)は中学生の娘・千枝子(伊藤沙莉)の、浦田をさげすむような目に心を痛めながらオーディションに臨み、娘と同年代の国民的アイドルが主演するドラマの父親役を勝ち取る。大きなチャンスを手に入れたことを誰よりも娘に喜んでほしい浦田だったが・・・。
敏腕百貨店員の和田真悟(森崎博之)は、廃業状態の「ひまわり亭」の前に佇んでいた常連客の田代(田村泰二郎)から一冊のノートを渡される。それは父が生前書きためたレシピノートだった。そこには「カレー汁」として、ずいぶん研究を重ねたメニューのレシピがあった。おりしも東京に住む妹から、兄のふがいなさを一方的に非難するかのような電話が入り困惑していると、何気なく開けた戸棚から出てきたものに突き動かされ、和田はある決意を固め、妹に啖呵を切る。
第五話
料理研究家の五十嵐精二(大泉洋)とアシスタントの夏川メグミ(峯岸みなみ・AKB48)は、ギクシャクしながらも何とか番組を進行している。料理番組にふさわしくないアクセサリーで着飾った夏川に辟易しながら、五十嵐は今回、「とことん辛い」スープカレー作りをはじめる。
敏腕百貨店員の和田真悟(森崎博之)は廃業状態の「ひまわり亭」で、生前の父が「スープカレー」に取り組もうとしていたことに気がつき、自分が日本一旨いスープカレー屋を作ろうと心に決める。そんな和田はある店に修行に飛び込むのだが、もたつく和田は容赦ない罵声を浴びせられ、悔しい思いを味わう。
売れない俳優の浦田博史(安田顕)は、娘と同年代の国民的アイドルが主演するドラマの父親役のロケに挑み、完成したドラマがついに放送となる。娘の千枝子(伊藤沙莉)にも観てもらいたい浦田だが、千枝子は関心を示さない。翌日千枝子が帰宅すると玄関前で同年代の男子生徒に因縁をつけられるが千枝子には事情がわからない。
婚約中の身でありながら教え子の中学生早川優菜(田﨑アヤカ)に思いを募らせる塾講師の三浦雄二(戸次重幸)だが、彼の元に入塾してきたアツシ(西本銀二郎)が、同じく早川に気がある様子なのが面白くない。そんな折、まるで自分の不埒な思いを見透かされたかのような同僚の言葉に、三浦は激しく動揺する。
冠婚葬祭プランナーの平目清(音尾琢真)は、友人の山下(池内万作)の「離婚式」の準備に取り掛かるが、山下の妻、佳代(小山田サユリ)が平目に突きつけた条件、山下の息子の親権の問題が、心に重くのしかかり、平目の気持ちを暗くさせていた。
第六話
婚約中でありながら生徒の早川優菜(田﨑アヤカ)に思いを募らせる塾講師の三浦雄二(戸次重幸)が昼食の弁当を食べようとしているところに早川がやってくる。「先生に食べてほしいんです」。早川に願われて、お互いの弁当を交換した三浦だが・・・。
デパートマンだった和田真悟(森崎博之)は廃業状態の「ひまわり亭」を「日本で一番旨いスープカレー屋」にすべく、同僚だった若月沙織(入山法子)の父が営むスープカレー店で修行に励むが、慣れない作業にもたつくばかり。凹みがちな和田を見かねた若月は、和田を励ますのだが・・・。
冠婚葬祭プランナーの平目清(音尾琢真)はついに友人の山下(池内万作)の「離婚式」を執り行う。晴れやかな表情の山下。不機嫌極まりない山下の妻・佳代(小山田サユリ)。居心地の悪さに渋い表情の参列者たち。そして平目は、友人の家族が壊れる瞬間に立ち会う事実に悲しみがこみあげて・・・。
売れない俳優の浦田博史(安田顕)がやっと出番を掴んだドラマは、ついに放送され、近所でも話題となる。役者人生にかすかな光が射したかに思えた矢先、共演した国民的アイドルにスキャンダルが発覚して・・・。
そして料理研究家の五十嵐精二(大泉洋)が番組収録の合間にくつろいでいると、大学の同級生だった4人から次々と電話がきて、それぞれの悩みや迷いの相談を受けることになる。アシスタントの夏川メグミ(峯岸みなみ・AKB48)は相変わらずのほほんとして、なんとなくもやもやした気分の五十嵐の神経を余計に逆なでするのだった。
第七話
今回の料理研究家・五十嵐(大泉洋)はまったく調子が上がらない。あっさり系のスープカレー作りを始めるが、のらりくらりとした番組の進行だ。その様子にアシスタントの夏川(峯岸みなみ・AKB48)はつい言葉を荒げる。
冠婚葬祭プランナーの平目(音尾琢真)は友人の山下(池内万作)の「離婚式」を進めるが悲しくてたまらない。そしてそのさなか、山下本人にはついに伝えられずにいた山下の息子・真一(瀧澤翼)の親権問題が露呈し、式は紛糾する。大人たちのいがみ合いを前に、真一はある行動に出る。
「ひまわり亭」を「日本で一番旨いスープカレー屋」として開店すべく、スープカレー店の見習いとなった和田(森崎博之)だが、修行は忍耐と努力の連続。そして研究を兼ねて、いつも自分を励ましてくれる沙織(入山法子)とともにいろいろな店のスープカレーを食べ歩くのだった。
塾講師の三浦(戸次重幸)が持ち帰ったカラの弁当箱を見て、婚約者のみのり(渡辺満里奈)は三浦が結婚に迷いを持っていることを読み取る。みのりとともにいつものショッピングセンターで買い物中の三浦にはついに幻聴まで聴こえて、三浦の動揺は頂点に達する。
やっとドラマの役を掴んだ俳優の浦田(安田顕)だが、主演の国民的アイドルにスキャンダルが発覚する。それは様々な波紋を呼ぶが、娘の千枝子(伊藤沙莉)には父の話題が不愉快でたまらない。そんな時、部屋でくつろぐ千枝子が聴いていたラジオ番組で浦田のことが取りざたされる。
第八話
料理研究家・五十嵐(大泉洋)はアシスタントの夏川(峯岸みなみ・AKB48)に、どんな芸能活動をしているのか質問しながら、あっさり系のスープカレーの仕上げに入る。色とりどりの様々な具材の、美味しそうな盛り付けはスープカレーの重要な要素だ。
塾講師の三浦(戸次重幸)は婚約者のみのり(渡辺満里奈)とともに出かけた買い物先でのやり取りで、ついに動揺が頂点に達し、思わずその場を逃げ出してしまう。走りに走る三浦が向かった先は、バッティングセンターだった。「オレはまだまだイケるッ!」自分に言い聞かせるように叫びながら、三浦はバットを振るのだった。
勤務していた百貨店の同僚だった若月(入山法子)の父(升毅)が営むスープカレー店・ムーンで修行を重ねてきた和田(森崎博之)は、厳しい修行に耐えぬいて、ついに努力が認められる。和田は「ひまわり亭」開店に向けていよいよ一歩を踏み出す。
俳優の浦田(安田顕)の演技はラジオやネットで話題になる。娘の千枝子(伊藤沙莉)には母の由美(つみきみほ)が、情けない男に思える浦田となぜ結婚したのか疑問だ。そんな千枝子に由美は、自分の気持ちを人に伝えるのが苦手な浦田の意外なエピソードを話して聞かせる。部屋に戻った千枝子は、ネットの投稿サイトに浦田のドラマを見つける。それは家にいるのと同じく、ぐずぐずと情けなくて、娘になめられている父の姿だった。
冠婚葬祭プランナーの平目(音尾琢真)は友人の山下(池内万作)の「離婚式」を進めるが、山下の息子・真一(瀧澤翼)が、突如2階のバルコニーへ上がり、山下に離婚をやめてくれと哀願する。危うく転落するところを平目が助けると、今度は平目に「僕から家族を取らないで」と迫るのだった。
第九話
料理研究家・五十嵐(大泉洋)は具材に特徴のある「インド系」スープカレー作りに挑むが、アシスタントの夏川(峯岸みなみ・AKB48)は相変わらず役に立たず、五十嵐を振り回す。
母の由美(つみきみほ)から、自分の気持ちを人に伝えるのが苦手な父の意外なエピソードを聞いた浦田(安田顕)の娘・千枝子(伊藤沙莉)は、ネットの投稿サイトに父が出演したドラマのワンシーンを見つける。ドラマの中で、反抗期の娘は父に刃向かい、平手打ちをされていた。そして父が、涙ながらに娘役のアイドルに語りかける言葉は、単にテレビの中の娘役アイドルに向けて語られた台詞以上の重みと説得力があった。
バッティングセンターでホームランを出した塾講師の三浦(戸次重幸)は、気が付くと病院のベッドにいた。かたわらに付き添う婚約者のみのり(渡辺満里奈)からことのいきさつを知らされて、三浦は自分の揺れる気持ちをみのりに打ち明ける。
真一(瀧澤翼)の「お父さんとお母さんと3人でいることが、僕の幸せ」と言う言葉に動かされて、離婚を取りやめた平目(音尾琢真)の友人・山下(池内万作)。3人家族として幸せになるよう頑張ろうと考える山下の言葉に、自分の家族の幸せを重ねてみる平目だが・・・。
和田(森崎博之)は「ひまわり亭」のオリジナルメニュー、だし巻き玉子カレーを作るべく、だし巻き玉子に挑戦するが、いくらやっても父の味を再現できない。頭を抱える和田だったが、ひょんなことから、父の味の秘密にたどり着く。そしてその評価をもらうべく、若月(入山法子)に試食をお願いする。
第十話(最終回)
料理研究家・五十嵐(大泉洋)は先週完成させた、具材にこだわった「インド系」スープカレーを、アシスタントの夏川(峯岸みなみ・AKB48)と一緒に試食しますが、妙にそわそわと落ち着きません。
和田(森崎博之)はついに「ひまわり亭」開店の日を迎え、次々に訪れる客たちの様子を不安げに眺めます。百貨店の同僚を伴って祝いに駆けつけた若月(入山法子)に和田は言います。「これからだよ・・・これから」。
パソコンの画面を見つめる浦田(安田顕)の娘・千枝子(伊藤沙莉)に、画面の中から父が語りかけます。「お前がどう生きようと、おれは一生、お前の味方だ。」久しぶりに3人が一緒のテーブルに着いた浦田家の朝の食卓で、母の由美(つみきみほ)は娘に言います。「千枝子はお父さんに似て、伝え方が不器用だよ」。
三浦(戸次重幸)が退院して仕事に復帰すると、みのり(渡辺満里奈)の甥のアツシ(西本銀二郎)が、男子生徒を扇動して、優菜(田﨑アヤカ)のファンクラブを立ち上げ、塾は賑やかでした。昼休みの塾の屋上で三浦が弁当を広げようとしていると優菜がやってくる。真っ青な空の下、三浦は自分に言い聞かせるように呟きます。「まだまだ青いな~」。
友人の山下(池内万作)から離婚式の報酬をもらうことができずに落ち込む平目(音尾琢真)ですが、そんな平目をあたたかく支える家族に、平目は言葉も出せずに・・・。