デジタル3ch テレビ神奈川

2009/10/4(#79) レクサス ハイブリッド対決!

今回はレクサスの最新ハイブリッド車の実力を探るべく
クロスオーバーのRX450h、セダンのHS250hを
比較試乗しました。

%EF%BD%9A%EF%BC%91.JPG

出演者
トヨタ自動車株式会社
第2技術開発本部
HVシステム開発統括部長
安部 静生

%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B9%EF%BC%A8%EF%BC%B6%E3%82%B2%E3%82%B9%E3%83%88.JPG

評価

レクサスRX450h 試乗車主要諸元(version L AWD)

%EF%BD%9A%EF%BC%92.JPG


全長 4770㎜
全幅 1885㎜
全高 1690㎜
ホイールベース 2740㎜
車両重量 2090㎏
エンジン V6・DOHC
総排気量 3456cc
最高出力 249ps/6000rpm
最大トルク 32.3㎏m/4800rpm
フロントモーター 交流同期電動機
最高出力 167ps
最大トルク 34.2㎏m
リヤモーター 交流同期電動機
最高出力 68ps
最大トルク 14.2㎏m
最小回転半径 5.7m
燃料消費率 18.8㎞/L(10・15モード)
車両本体価格 625.0万円(消費税込み価格)
 
試乗インプレッション(試乗:岡崎五朗)

 RX450hはハイブリッドカーであると同時にプレミアムカーなので、
静粛性の高さはそれなりに必要とされる。この車の場合は、
ほぼ満点といって良い出来で、さすがレクサスというところ。
 レクサスRXには、ハイブリッドでない3.5Lガソリンエンジンの
モデルもあるが、450hならではのモーターによるシームレスな加速は
独特の感覚で、約150㎏の重量増もしっとりした乗り心地に貢献している。
個人的には450hを選びたくなるところだ。
 ワインディングでは、重心の高さを感じさせない乗り心地で、しっかりと
腰を落ち着けてコーナーを曲がっていける。気に入ったのはブレーキ。
回生と油圧の協調が自然で、下り坂での速度管理が大変やりやすい。

 ハイブリッドというハードとプレミアムをうまく組み合わせたのが
RX450hの最大の特徴と言えるだろう。


レクサスHS250h 試乗車主要諸元(version S)

%EF%BD%9A%EF%BC%93.JPG

全長 4700㎜
全幅 1785㎜
全高 1505㎜
ホイールベース 2700㎜
車両重量 1640㎏
エンジン L4・DOHC
総排気量 2362cc
最高出力 150ps/6000rpm
最大トルク 19.1㎏m/4400rpm
モーター 交流同期電動機
最高出力 143ps
最大トルク 27.5㎏m
最小回転半径 5.6m
燃料消費率 23.0㎞/L(10・15モード)
車両本体価格 415.0万円(消費税込み価格)
 

試乗インプレッション(試乗:藤島知子)

 今回試乗したHS250hはバージョンSで18インチタイヤを履く
スポーティーな仕様だが、さすがにレクサス初のハイブリッド専用車だけあって
「ハイブリッド」を随所に感じることができる。

 HSで初採用となったハーモニアスドライビングナビゲーターは、さりげなく
ドライバーのエコドライブを促してくれるし、ポイントを貯めていく楽しみがある。
 高速道路を巡航していてもエンジンの音はほとんど聞こえず、僅かにタイヤからの
ノイズが聞こえる程度。意外にシートのサポートがしっかりしていて、使うほどに
「しっくりくる」車と言えそうだ。
 ワインディングでは、1600㎏超の車重を感じる場面もあるが、そんな時は
パワーモードスイッチを使いたい。アクセルを開けながらコーナーを抜けるような場面で、
スポーティーで気持ちの良い走りを楽しめる。
 面白いのはアクセルワーク一つで、様々にエネルギーマネージメントができる点だ。
回生ブレーキをうまく使って、バッテリーの充電量が増えると思わずうれしくなる。

 こういった「クルマとの対話」が楽しめるのもHS250hの大きな魅力だと思う。

%EF%BD%84%EF%BC%91.JPG