3月9日:相模原市
【朝9時頃、青野原からの道志川:かすんでいるのは立ち上るスギ花粉か】
【屋根にもスギ花粉が。
花粉症のスタッフには辛いロケでした】
今回の「あっぱれ!KANAGAWA大行進」は 相模原市緑区の青野原•青根地区に初潜入! 相模原市の中でも一番西の旧津久井町。 少し行けば、もう山梨県という、県境の町です。 ちゃんと局に戻って、 「bress413cafe」というレストラン。 |
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こちらは、日本橋でフレンチレストランをやっていた
木村三喜さんが6年前に始めたアメリカンスタイルのお店。
フレンチの世界ではそれなりに知られたシェフだった木村さん。
実はアメリカンが好きなんだそうで
服装もシーンズにウエスタンハットスタイル。
日本橋の店を50歳できっぱりやめて
ホースセラピーをやりたくてこちらに来たのだそうです。
そんな話を伺いながら
木村さん特製のサンドウィッチを食べているところに
奥さんが店の看板娘だというミニチュアホースの“デコちゃん”を連れて登場。
デビさん三﨑アナもびっくりですが、
こちらでは犬も馬も店内に自由に連れてきて良いのだそうです。
デコちゃんの散歩にご一緒することに。
三﨑アナに引かれてデコちゃんもおとなしく(?)ついて行きます。
山中湖まで通じる国道を馬と一緒にブラブラ歩くのは
実に気持ちの良いものでした。
馬と一緒に歩いているだけで「癒されるなあ」と感じるのでした。
木村さんと馬と別れて歩いていると
「菊芋うどん 髙城商店」と書かれた看板を発見!
「菊芋うどん」とはなんだ?とデビさん、
気になってしかたありません。
看板にある番号に電話してみると
「ああ、あっぱれ!ね」と取材OK。
ついでに「味見もしたい」と得意のおねだりも忘れません。
今いるところから500mほどだというので
スタッフバスで向かうことにしました。
着いてみると、髙城商店はうどん屋さんではなく
野菜や菓子、酒類から婦人服まで扱っている
この界隈で便利な“ヨロズ屋”さんでした。
ご主人の髙城正二さんが待っていてくれました。
聞けば「菊芋うどん」というのは「菊芋」を練りこんだうどんのこと。
たまたま菊芋という健康によい芋を知った髙城さんが
町おこしも意識して栽培を始めたそうで、
その活用法のひとつとして考えたのが「菊芋うどん」だったのです。
【これが菊芋】
髙城さんのお母さんが菊芋のサラダとうどんを出してくれました。
さて、その味はというと…。
【菊芋のサラダもご馳走してくれた】
「道志みち」国道413号を歩いて
青根地区に入りました。
ここからクルマでなら5分もかからずに
山梨県の道志村です。
ちょっと横道にそれて入っていくと
のどかな雰囲気の中、
青根小学校という
今時珍しい木造の小学校に出会いました。
校庭で花に水をやっていた人に声をかけて
校庭に入れてもらいました。
この方は事務職員の中藪晃さんで、
聞けば、こちらは明治6年の開校。
建物は綺麗に塗りなおされているものの
昭和18年に出来た、
今では県内で唯一となった木造校舎だそうです。
ちなみに全校児童は13人とか。
やはり懐かしいなあ、と感じるデビット伊東です。
中藪さんお薦めの場所は
少し戻ったところにある神社。
ここには立派な杉の木がそびえていました。
説明版を読むと、樹齢700年のご神木だとか!
木の遠くなる年代に言葉を失うデビ&三﨑です。
こんな所に?と思う場所に豆富屋さんがありました。
その看板の足元に
「熊出没注意」と書かれたポスターが落ちているを見てドッキリ。
先週も豆富屋さんに寄ったな、と思いながらも
向かいの家の横にある作業場を覗いてみると
もう仕事は終わり間近なのか、
ゆったりとおじいさんと女性が働いていました。
中にいたのは天野治雄さんと娘の恵子さん。
恵子さんは、この日最後の油揚げを揚げています。
天野さんは80歳。
戦後間もなくこの地で、きれいな道志の水を使って豆富屋を始めたそうです。
今では、ここ青根地区と青野原地区では
それぞれ1軒づつになってしまったそうです。
食料品の店で買う豆富も、青根では天野さんの豆富なんだとか。
最近は体力も落ちてきたので
火曜木曜土曜の週3日だけ、
豆富100丁と150から200丁の油揚げと厚揚げだけをつくっているのだとか。
お願いすると、豆腐と油揚げを食べさせてもらいました。
豆富は木綿と絹の中間ぐらいというソフト豆富。
なにもつけなくても、豆腐の味わいだけで美味しい
しみじみとした手づくりの味が、心に浸みわたるのでした。
【カメラのすーさんにも…】
今回、三﨑アナが食事のお願いをしていたのは
「きこりのお店 青根草木館」。
地域と林業のかかわりを大切にして
町を活性化させたい、
と一昨年オープンした地域交流スペースです。
地元の木材を100%使用してつくられた建物に入ると
木の香りが広がります。
店長の佐藤志穂さんが迎えてくれました。
地元農家さんの野菜や卵、手づくりパンなども並ぶ直売エリアを
見ていると
佐藤さんが「準備が出来ました」と
カフェスペースに案内してくれました。
きょう用意してくれたのは「草木館セット」。
“かて飯”という混ぜご飯と
卯の花や揚げの甘辛煮、津久井大豆の味噌汁のセット。
オカラと油揚げは、先ほどの天野さんのつくったものです。
4月からの新メニューを一足早く、いただきます。
【草木館セット(上左から、卯の花
地元の梅干、揚げ煮、人参塩麹漬
小松菜のお浸し
下左から、切干大根の煮物、かて飯、
津久井大豆の味噌汁)¥980】
まさに伝承の“地元お袋の味”。
佐藤店長の66歳になる伯母、
佐藤千恵子さんが考えた料理です。
これからは、千恵子さんだけでなく
地元の色々な家庭の味を提供していきたい、ということで
その時の作り手によって内容も変わっていくのだそうです。
ニンジンやシイタケが入った“かて飯”は絶妙の味付け。
味の秘訣は?と聞いいたら、答えは「適当!」だそうです。
「醤油じょぼじょぼ」「塩ぱらぱら」。後は長年の感と“愛情”だそうです。
さすがはベテランのお母さん!
4月からの新メニューの予定でしたが、
準備を早めて3月11日(月)から食べられることに
なりました。
食事が終わって「草木館」向かいの山の上に。
ここから素晴らしい津久井の景色を眺めることができます。
こんな自然が満喫できる、
神奈川はやっぱり素晴らしい、と感じた
デビット伊東と三﨑幸恵でした。
【こんな張り紙が各所に…】
今回のプレゼントは、
「髙城商店」の
【菊芋うどん】を5袋セットで 3名の方に。
応募方法などは、このHPのプレゼントのページをご覧ください。
次回(3月16日)の「あっぱれ!KANAGAWA大行進」は
「横浜市」からの撮って出しです。
金沢区を回ります。
お楽しみに!