10月2日:小田原市
今回は小田原市。国府津駅の周辺を散策してから、きょうと明日開催されている「丼サミット」の
会場を目指します。
現在の御殿場線が東海道本線であったころ、国府津は車両基地があるなど栄えた町。
正面に相模湾を臨み背後に小高い山々を背負い、気候の温暖さや風光明媚な景観もあり
明治~昭和初期にかけて大磯と並ぶ別荘地だったという知られざる歴史があります。
駅前を出発した「あっぱれ!KANAGAWA」のデビット伊東と三﨑幸恵アナウンサー。
すぐ近くのパン屋さんの外壁に「文化財」と表示があるのを見つけました。
ご主人にお話をうかがうと、和風建築の前面を洋風にするなどの「看板建築」と呼ばれるもので、
昭和初期の価値あるものなのだそうです。
そして、店の奥には意外なお宝が・・・最後の将軍、徳川慶喜が残したという書があったのです。
なぜ、こちらのお宅にそのようなものがあるのでしょうか・・・?
徳川慶喜が残したという書
駅前の道路を渡ると明治21年創業という旅館を発見しました。国府津館。
これはおたずねしないわけにはいかないなあ・・・とデビと三﨑アナ。
4代目というご主人にお話をうかがうと、まあ、幸田露伴、太宰治など文化人や政治家など
歴史に名を残す多くの有名人達がこの宿に逗留していたのです。
そして、その日に相模湾で獲れた魚を使うこの旅館自慢の料理までいただいてしまいました。
国府津で別荘が多く建てられたのは海を見晴らす山の上。
最盛期には40軒以上の別荘が建ち並んでいたそうですが、現在もその形跡をとどめるのは
ほんのわずか・・・
陶芸家鈴木三成氏が工房兼ギャラリーとして使用している建物は、森村学園の創始者で明治の実業家の森村市左衛門の別荘。
そして風光明媚な国府津の地を愛し晩年を過ごしたのが、徳川最後の将軍徳川慶喜公であったことは
地元の人でもあまり知られていないとか・・・
さあ、昼を過ぎて「あっぱれ!」チームは小田原城二の丸広場で開催されている「全国丼サミット小田原2010」の会場へやってきました。
全国各地のご当地丼が一堂に会するだけあってものすごい人出です。
デビット伊東と三﨑アナ。もちろん、美味しい丼を食べて大満足。小ぶりの丼なので色々なメニューの食べ比べが出来るのが嬉しいですネエ。
ただし、人気丼は売り切れ続出。3日(日)にお出かけの方は、早めに行くことをお薦めします。
2日(土)午後2時の状況です