なかなか物を捨てられない性分、良く言えば物持ちがいいのか、自宅の部屋を少し片付けると今まで旅先で買った思い出の品の数々に行き当たります。
小学校の頃から20歳くらいまで、出掛けた先で必ず買っていたのが定番のお土産 “絵葉書”。鳥取砂丘、青森下北半島の恐山、1981年神戸ポートピア…30年以上前の絵葉書もあり、中には微妙に印刷状態の良くないものも存在します。
なぜ絵葉書にこだわり続けたのかは、我ながら不明です。たいしたポリシーは無かったはずですが、少年時代からどこへ旅行していたのか一目で振り返る事ができます。
社会人になってから20代までは、岩手県の放送局に在籍していました。甲子園や花園ラグビー場に岩手代表校の取材に行く度に買い求めたのが、これも極めて定番の品々ですが、校名の入ったペナント。特に甲子園では岩手代表校がなかなか勝てない時期でした。「必勝!」 の願いを込めて手にした記念のペナントを見つめていると…苦しかった試合、時には味わえた勝利の喜び、アルプススタンドでどんなリポートやインタビューをしたか、様々な思い出が蘇ってきます。
海外旅行をした際に、入手しているのが現地の新聞。その日の天気や出来事が記されており思った以上にいい記念品になります。メキシコに到着した日は、国民的英雄のボクシングの世界タイトルマッチがあり街中が熱狂していたこと‥メジャーリーグ、ニューヨーク・メッツの夕方から始まったダブルヘッダーを見に行った時は、一試合目が延長14回の熱戦になり二試合目を見終わったら翌日午前1時を回っていたこと等‥。本当はきちんと日記にでもまとめておけばいいのかもしれませんが、根が不精なため物置の片隅に積んだ古新聞が貴重な資料となっています。
結婚し、父親になってからは子供達を喜ばせようと買ってきた各地の観光キャラクター、マスコットのぬいぐるみがお土産となっています。子供達が最も気に入っているのは福岡で買った明太子のぬいぐるみ “めんたい君”(写真左)あの明太子を 「よくぞ可愛らしいマスコットにしたもの」 と感心し、思わず買ってしまいました。
もう一つは札幌テレビ塔のキャラクター “テレビ父さん”(写真右)テレビ塔の下で販売していてかなりの人気を博しているそうです。 ゴムひもが付いていて、上下に揺さぶると 「びよ~ん!」 と音がするとても “ゆるい” マスコットです。
この夏新たに子供達のコレクションとして加わったのが、伊豆熱川バナナワニ園(熱帯植物の園にうじゃうじゃワニがいるところです。)のマスコット “バナナワニ”(右の写真)。正にそのままのネーミングですが、バナナとワニが見事に融合!!口の中にはバナナを模した舌がはいっていました。
あくまで個人的な満足ですが、日本各地のお土産や、訪ねた先のパンフレットを並べてみると、47都道府県のうち訪れたことのない県は徳島を残すのみとなりました。
今年は無理でしたが来年、再来年…いや、もう少し先になるかもしれませんが是非近々日本全国を踏破して、記念の品々を集めたいとささやかな願いを抱いています。